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和茶美庵wasabian 和茶美の会 茶道鳳門

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カササギ

今日のお稽古は「七夕」をテーマに「葉蓋点前」です。

7月7日七夕は五節句のひとつ。

中国の乞功奠(きつこうでん)が奈良時代に伝わり、星祭りの伝説に古来からある民話や農耕儀礼、祖霊信仰などが結びついたと言われています。

乞功奠は技芸の上達を祈る祭。
詩歌・裁縫・染織などの技芸上達を願掛けしたことが始まりのようですね。

七夕の朝、里芋の葉にたまった露を集めて、墨をすり短冊に字を書いて吊るすと字が上達するとの言い伝えもあるようです。


そして「七夕の夜」と言ったら、天の川。
一年に一度織姫さんと彦星さんが天の川を渡って、逢瀬できる日でもあります。

そこで登場してくるのが「カササギ」です。

かささぎ
「カササギ」

この鳥見たことありますか?

私は実際に見たことはありません。
なぜなら日本では九州地方に生息しているそうですが、関東にはいない鳥なのです!!

この鳥がなぜ七夕に関係するの?

そう思いますよね。

日本では、彦星さんが船を漕いで天の川を渡り、織姫さんに会いにいきます。
でも中国では、七夕の夜、天命を受けたカササギが、羽根を広げて折り重なり天の川に橋をかけてあげるのです。
その橋を渡って二人は会うことが叶うわけです。

日本では雨が降るとカササギが飛んできて、天の川に橋を架けてくれるとも言われています。

諸説ありますが、七夕にカササギは欠かせないものなのです

と、七夕の話は知ってはおりましたが、このカササギについてよく知りませんでした。



そこで今日の稽古の話の中で、カササギの写真を見ながら話をしたところ皆さん興味深々って感じ。

カササギは鳥の中でもとーっても頭のよい鳥だそうで、人間3~4歳児よりも脳が発達しているそうです。
体に対しての脳の比率はダントツらしいですよ。

そして、日本にいるカササギはDNAから見て、朝鮮系のカササギだそうです(中国系ではないということらしい)

この鳥のこと、古来の人は中国からの伝説で知ってはいましたが、実際に見たことはなかったそうです。


ではどうやって日本に来たのか?

こちらはふたつの説があるようで、
朝鮮半島から一番近い九州に何らかの偶然が重なり自力でたどり着き、繁殖した。

もうひとつは、秀吉の朝鮮出兵で「これがあのカササギかぁ~!!珍しい鳥だから、持ち帰って秀吉様にお見せしよう」てなことで連れてきた。

定かなことはわかりませんが、現在は九州の佐賀平野に行くとカササギが見れるそうです。

カラスに似ているが、お腹の部分が白く、尾が長いそうです。
きれいな鳥みたいですよ。

佐賀へ旅行に行く機会があれば、絶対カササギみてみようと思いました。

七夕、天の川、星に願いをとロマンチックな夜に働いているカササギさん、ありがとうございます。

ちょっとカササギさんで盛り上がったお稽古でした。
(お稽古のお菓子はこちらで





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